「解決」の前に、見方を問い直す。
成果と育成、任せることと介入すること。割り切れない矛盾を抱えたまま、マネージャーは日々の問題解決に追われ続ける。その手前で——自分はいま、何を「問題」として見ているのか。このプログラムは、マネジメントの”OS”そのものを更新する営みです。
見方を問い直すことで、マネージャーが変わっていくプログラムです。目指すのは、メンバーの力を引き出し、チームから新しいものが立ち上がる——「創発のマネジメント」ができるマネージャーになること。
目の前の問題を解こうとする前に、「自分がその問題をどう見ているか」を問い直す営み。やり方を変えるだけでは届かない適応課題に、見方の転換で向き合います。
統制・管理するだけでなく、チームから新しいものが立ち上がる場を設計できるマネージャーへ。その変容全体を、Oxymoronは「創発のマネジメント」と呼びます。
制度も研修も、1on1も整えた。それでも——成果と育成の板挟みは、いっこうに晴れない。
スキルだけでは届かないものがあります。マネージャーの「見方」が問い直される機会が、どこにもないことから来ています。マネジメント・リフレクションは、そこに働きかけます。
成果と育成。任せることと、介入すること。短期の数字と、中長期の成長。現場の声と、経営の方針。これらは、どちらか一方を選べば解決する話ではありません。どちらも大切だからこそ、難しい。多くのマネージャーは、その矛盾を抱えたまま、毎日起きる問題に対応し続けています。
現場では毎日、何かが起きます。成果が出ない。メンバーが育たないように見える。任せた仕事が進まない。空気が重い。そのたびにマネージャーは原因を探し、進め方を直す。問題解決は、必要です。ただ、ここに落とし穴があります。
「その問題をいかに解くか」だけを考え続けていると、自分が何を問題として見ているのか、その見方そのものは、問い直されないままになる。
対処する。また問題が起きる。また対処する——この循環の中で、自分の前提やマネジメント観が、静かに置き去りになっていきます。いま管理職は「罰ゲーム」と呼ばれるほど板挟みになっている。けれど本当の難しさは、忙しさそのものより、見方を立て直す時間が、どこにもないことかもしれません。
スキルを足しても変わらない。それは、問題の種類が違うからです。マネジメントの問題には2種類あります。技術的課題——スキルややり方がわかれば解ける問題。適応課題——成果か育成か、任せるか介入するか。どちらも大切だからこそ、どちらを選んでも正解がない。矛盾が表面化したものです。適応課題には、技術では届きません。
「振り返りが大切」とよく言われます。何がうまくいき、何がいかず、次どう改善するか。大切ですが、それだけでは変わりません。なぜなら、一般的な振り返りは「どうするか」を問い直す。でもそこには、見えていないものがある。
マネジメント・リフレクションが向かうのは、その手前——その問題を、自分はどう見ていたのか。
スキルは必要です。技術は渡します。でも技術だけでは届かないものがある。見方が変わったとき、手元の技術は違う使われ方をし始める。「矛盾の中でも、自分にはやれることがある」——その感覚が、ここから生まれます。
技術的課題には技術で答える。適応課題には、見方の転換で答える。Oxymoronは、この2つを一体で設計しています。
出来事を振り返るだけでなく、その出来事を見ていた自分自身の見方を問い直す。そこから、マネジメントは少しずつ更新されていきます。
「メンバーが育っていない」と感じるとき、原因はそのメンバーだけにあるとは限らない。「どうせできない」「自分でやった方が早い」という、自分の認知の癖を映しているのかもしれない。
不安なのに強い自分を見せる。迷っているのに正解を持つように振る舞う。揺らぎを封じるほど、反応は硬くなる。「揺らいでいてよい」と思える場から、見つめ直しは始まる。
会社も立場も違っても、抱えている矛盾の構造は似ている。同士だからこそ「自分にも似たことがある」と受け取り合え、自分が見ている景色の輪郭が、はっきりしていく。
創発——チームから、まだ無かったものが立ち上がること——は、命令や管理では起こせません。それは「場」から生まれる。だからマネージャーの仕事は、答えを出し指示することから、チームから新しいものが立ち上がる場を設計することへと移っていきます。マネジメント・リフレクションは、その転換のためのエンジンです。
新しいものは、一人の号令では立ち上がらない。人と人が関わり合う「場」から、自ずと生まれてくる(野中郁次郎の知識創造論)。
メンバーを“指示で動かす対象”と見ている限り、場は作れない。「この人の中から何かが立ち上がる」と信じ、問いかけ、待ち、引き出す関わりへ。
関わりを変えるには、まず自分の見方(人間観・前提)が変わる必要がある。それが、マネジメント・リフレクション。
マネジメント・リフレクションは、マネージャーが創発の場を設計する人へ変わるための、見方の転換です。統制・管理するだけでなく、チームから新しいものが立ち上がる——その場を設計できる人になるための。
1on1は、一人を相手にした、いちばん小さな「場」の設計。そこで起きる「引き出す関わり」は、やがてチームの創発と、地続きにつながっていきます。
場が大きくなるほど、整える対象は増えます。場のアーキテクトは、創発が起きるチームを、3つの層から意図して設計します。
率直な指摘や違和感を、誰もが気兼ねなく出せる状態をつくる。失敗を責めず、挑戦を歓迎する——心理的安全性を、雰囲気ではなく設計として。
「なぜやるのか」から握る目標、事実にもとづく相互フィードバック。チームが自分たちで課題を見つけ、動き、修正できる関わりを渡す。
チームの「見立て」を揃え、「誰が何を知っているか」を結ぶ。言葉を尽くさずとも噛み合う——新しいものが立ち上がる、創発の土台。
※ それぞれに学術的な裏づけ(チームワーク研究)と具体的な技術があります。研修では、必要な層から実装します。
どんなチームにも、声にならない声があります。多忙の中で飲み込んだ違和感、まだ言葉にならない直感、会議では出てこない、けれど確かにある手応え——それらは、流れて、消えていきます。
AIは、その声を網目に拾い、つなぎ、人の頭だけでは見えなかったつながりを差し出します。けれど、答えは出しません。「こうつながるかもしれない」を、そっと置くだけ。何を立ち上げるかを決めるのは、マネージャーとメンバー、あなたたち自身です。
AIは、創発を触発する装置。創発を生きるのは、人です。
そして、ここから先は、私たちにも完成形はありません。AIと人で創発を起こすマネジメントは、まだ誰も完成させていない地平です。だから私たちは「納品」しません——実証された土台(見方の問い直しと、1on1でのメンバー育成)の上に、貴社のチームと、Oxymoron、そして外部の創発研究の知見を背に、ともに立ち上げていきます。
技術的課題には技術を渡す。適応課題には、見方の転換で向き合う。マネジメント・リフレクションは、この2つを一体で設計します。一度の気づきで終わらせない——理論で腹落ちし → 現場で試し → 同士と振り返るサイクルが、見方を行動に、行動を定着へと動かしていきます。
「人は変われる/変われない」という、知らずに握っている前提に光を当て、組み替える。
答えを渡す関わりから、相手が自分で考え抜く関わりへ。視点を変える問い、SBIで事実に基づくフィードバックを練習する。
現場での手応えと迷いを持ち寄り、同士の言葉で「これでいいんだ」を確かめる。
学びを最小の「場」(1on1)で試し、その経験をまた場に戻す。回しながら、見方は身体に馴染んでいく。
※ この往還は、経営学者・野中郁次郎の「4つの場」(創発→対話→体系→実践)の循環に対応します。詳しくはトップページ「場のアーキテクチャ」へ。
正直に書きます。これは、マネージャー15名・その部下33名を対象にした、対照群を置かない探索的な研究(立教大学大学院 修士研究)です。大規模実験ではありません。だからこそ私たちは、数値の大小よりも、何が・どこまで動いたのかを、そのままお見せします。
ABCモデル(態度→行動→結果)の考え方に沿えば、最初に動かすべきは①②のマネージャーの内面。今回の研究は、その入口が確かに動くことを示しました。③以降は、その先に続く狙い。さらにその先に、チームで新しいものが立ち上がる創発(⑥)を見据えています——ここはまだデータの外の“めざす地平”。だからこそ完成品としてではなく、AIと人の力で、クライアントとともに確かめながら近づいていく地平として、正直に置いています。
いちばんの変化は、効果量の数字ではなく、当事者の言葉に表れていました。研究(自由記述・インタビュー)で集めた声を、そのまま紹介します。
学術的なソースを示してもらえたので、“これでよいのだ”と腹落ちした。そのため実践してみようと思え、実際にやってみて効果を実感した。— 参加マネージャー
※ 焦点だった行動の“数値”はメンバー知覚では大きく動かなかった。それでも、関わりの質の変化は、こうした声に表れている。
変化は、まずマネージャーの内面から始まり、関わりへと染み出していく。そして関わりが変わると、メンバーの中から「自分で考える」動きが立ち上がり始める——創発の、最初の芽です。その途中を、このデータと声は捉えています。
※ N=15(マネージャー)・対照群なしの探索的研究のため、効果量は過大に出やすく、因果を断定するものではありません。数値は3日間+実践期間の介入研究の結果で、半日〜1dayのWSはその入口・体験版です。私たちは、この限界を承知の上で、研究を重ねながら提供を磨いています。
マネジメント・リフレクションは、思いつきではありません。成人の学びと変容をめぐる、確かな理論の系譜の上に立っています。
Mezirow。前提が問い直され、意味の枠組みそのものが変わる学び。
Schön。行為の中で省みる実践者。経験を“振り返るだけ”にしない。
Argyris。「やり方」だけでなく「前提」を問い直す学習。
Kegan。変化を妨げている、裏の固定観念に気づく。
Heifetz。技術では解けない、信念と関係性の課題。
野中(知識は「場」で生まれる)。Bandura(「やれそう」が行動を動かす)。
これらの論文・書籍を1本ずつ読み解く連載 「背骨を読む」 も公開しています。
立教LDC修了。Mezirow・Heifetz・野中・Argyris等の背骨で、「なぜ効くか」を説明できる。
「感情・関係性が大切」を効果量で示せる稀少さ。感覚論で終わらせない。
見えている課題だけでなく、その裏で動く関係性ごと、ダイナミックに扱える。
「変える」より「気づかせる」。答えを渡さず、問いを隣に置く。
マネジメント・リフレクションは、一人のマネージャーから始まり、チーム・組織へと広がっていきます。
Day1(2.5時間)見方の問い直し。Day2(2.5時間)問いかけ・フィードバック技術の体得。Day3(1時間)実践を振り返り、同士と支え合う。+現場での実践期間。技術と見方を一体で扱い、現場で試しながら定着を図る(d=0.88〜1.24)。
実証された土台の上で、AIと人による創発の場を、貴社のチームとともに設計・実装していく。声にならない声を拾い、つなぎ、この場で新しいものを立ち上げる——その仕組みを、納品ではなく共創で。
まずは「マネジメント・リフレクション」を、貴社のマネージャーと。お問い合わせ・資料請求 →